脇田 和がたどり着いた表現

脇田 和 モザイクタイル「対面」

昭和期の日本を代表する洋画家、脇田 和。花や鳥、子供など身近なモチーフを温かく、静かな幸福感をこめて表現し、「色彩の詩人」とも呼ばれました。「絵には、完成も終わりもない。あるのは仕事の累積である。」と語った画家は、不思議な姿態のファンタジックな「鳥」を多く描きましたが、やがてそれは画家の願望や憧憬を代弁するいわば分身のように成長していきます。油絵及び版画作品を中心に創作していた脇田 和の作品は多数存在し国内外で高い評価を得続けています。
しかし、本作の様なタイルモザイクは晩年期に扱った技法である為、残された作品は非常に希少です。原画をもとにした巨大モザイク作品は名古屋キャッスルホテルや、芥川・直木両賞のパーテイで有名な東京會舘などの商業空間に残されていますが、小作品はあまり目にする事は有りません。
永く色彩を追及した後にたどり着いた深い白に浮かぶ対面するセピアの鳥、究竟涅槃の境地で生み出した晩年のアートピースです。

脇田 和がたどり着いた表現

脇田 和 モザイクタイル「対面」

タイトル
「対面」
作家 / デザイナー
脇田 和
サイン / 表記
Kazuタイルサイン
裏面に直筆サイン
技法
タイルモザイク
サイズ
W109 x H109 (mm)
Sold Out