"小柴外一" 日本近代ガラス工芸の先駆者と悲運の船舶史
昭和15年 岩城硝子 “小柴外一”作 日本郵船「新田丸・八幡丸・春日丸」就航記念 硝子箱
昭和15年、日本の近代ガラス工芸の先駆者、岩城硝子の”小柴外一” が創作した “パート・ド・ヴェール”のガラス箱。
一度滅びた古代のガラス技法”パート・ド・ヴェール”を日本で初めて再現に導いた”小柴外一” の”エメロードガラス”と呼ばれるガラス製のBOXは、1940年に開催予定だった「幻の東京オリンピック」の旅客輸送を見越して造船された日本郵船の客船「新田丸・八幡丸・春日丸」の就航記念品として創作されたもの。
独特の質感をもった深いエメラルドグリーンカラーが美しく、蓋には波間を航行する当該客船の姿、箱裏に日本郵船エンブレムが誇らしげにレリーフされ、蓋裏にも3隻の就航記念と日本郵船株式會社の名が刻まれています。
「新田丸・八幡丸・春日丸」の3隻は政情によるオリンピックの中止により客船として陽の目を見ることはほとんどないまま戦時下で空母に改修され全て海に沈んだという悲運の船。
“小柴外一”が岩城硝子(現AGC)の工藝部”で手がけ、日本近代ガラス工芸黎明期の息吹を今に伝える希少な品であるとともに、日本の船舶史の上でも興味深い資料と言えるアイテムです。
"小柴外一" 日本近代ガラス工芸の先駆者と悲運の船舶史
昭和15年 岩城硝子 “小柴外一”作 日本郵船「新田丸・八幡丸・春日丸」就航記念 硝子箱
- 商品番号
- VI22G09
- 作家 / デザイナー
- 小柴外一
- メーカー / ブランド
- 岩城硝子
- デザイン・制作年
- 昭和15年(1940年)
- マテリアル
- エメロードガラス
- 技法
- パート・ド・ヴェール
- サイズ
- W150 × D105 × H40 (mm)
Sold Out