"黒川雅之" 高岡銅器の匠との「EN /縁」

1989年 “黒川雅之” デザイン「EN」富山高岡 竹中銅器 花器

プロダクトデザイナー “黒川雅之”が1989年代に富山の高岡銅器のメーカー”竹中製作所”との出会いでデザインを手がけた工芸シリーズ「EN」の花器。

伝統工芸の技法にモダンデザインの視点でアプローチし当時世界中で話題を呼んだ製品です。

トップに擦り鉢状の口縁を持つシンプルな円柱状のフォルムに、独特の風合いを醸し出す「煮色」という技法で生み出された美しい表情を与えた凛とした佇まい。
「煮色」とは類稀な職人技で銅の合金を反応させ多様な輝きをもつ色彩と文様を浮かび上がらせる特殊技法で、現在では再現不可能な表現となっている貴重な工芸。

日本を代表するデザイナーと日本の匠の技が出会いで誕生した不世出のアイテムです。

※余談ですが、シリーズ名の「EN」は創作のプロセスで出会った高岡の職人さんや工芸技術と出会った「縁」から名づけたものではないかと推測しています。
そして、全くの偶然ですが、この解説を記載している前日に黒川雅之さん自らがこの「EN」に付いて語られているオフィシャルyoutube動画<日本の伝統色、煮色 |青銅のテーブルウェアー EN 1989 : 未来への遺言 Ep.69>がアップされていて参考にさせていただきました。このことにも個人的に非常に強い「EN / 縁」を感じています。

"黒川雅之" 高岡銅器の匠との「EN /縁」

1989年 “黒川雅之” デザイン「EN」富山高岡 竹中銅器 花器

商品番号
UG12G01
作家 / デザイナー
黒川雅之
メーカー / ブランド
竹中製作所
デザイン・制作年
1989年
マテリアル
銅合金
技法
「煮色」
サイズ
Φ60 × H188 (mm)
Sold Out
箱付きデッドストック品