1960 “Marcello Nizzoli” Design “Olivetti” Mechanical Calculator “summa prima 20”

1960年に発表された”Olivetti / オリベッティ”の印字式加算機” summa prima 20 “。

デザインは1940〜60年代にかけてオリベッティデザインの中核を担った “Marcello Nizzoli / マルチェロ・ニッツォーリ”。

1949年に発売された、ジョイスティックによる画期的な操作性を実現した金属製の手動加算機 “Summa 15″の後継に位置するモデル。直後の1961年に電気駆動式の”Summa Quanta 20″もリリースされますが、この”summa prima 20″は軽量なプラスティック筐体と電気を使わない携帯性と経済性によって、オフィスから露天商まで幅広いターゲットを想定し成功を収めたヒット作。

戦後”オリベッティ”プロダクトの礎を築いてきた”ニッツォーリ”のデザインが曲線から直線基調に転換した分岐点、後に続く”ソットサス”や”ベリーニ”が手がける計算機ライン”LOGOS”や”Divisumma”の方向性を指し示す羅針盤的な役割を果たした貴重な存在です。

※操作系は機能している様ですがロール紙が無く印字未確認のためディスプレイユースでの販売です。